
伊豆急下田駅~爪木崎 南伊豆東海バス
伊豆半島東海岸の南端近くに位置する下田市、伊豆七島に向かって相模灘に突き出しているのが爪木崎(つめきざき)。東京から直通列車が乗入れる伊豆急下田駅にほど近い下田港は幕末に長年の鎖国を破って開港し、領事館が置かれた場所として学校の教科書でもおなじみの土地。下田駅からバスで15分ほどの爪木崎は半島に囲まれた穏やかな内海の下田港とうって変わり、太平洋から荒波が押し寄せ、時に吹き飛ばされそうになるほどの強風が吹き付ける。
バスの終点から岬の先端の灯台までは海岸沿いと尾根筋の2つの遊歩道が整備され、往復で違った風景を楽しむ事が出来る。岬一面にスイセンが植えられ、その数は100万株とも300万株とも言われている(観光協会、料飲組合資料などによる)。見頃は年によって変動するが、おおよそ年明けから2月中頃まで。所定ダイヤではバスの本数は多くないが、スイセン祭りに合わせて臨時バスが増便される。バス乗り場近くには茶店や入場無料の熱帯植物温室もあるので、寒風吹きすさぶ中のバス待ちも安心。(福本)