57 日本最後の営業用トヨタのボンネットバス

水俣産交―水俣駅―湯の児湖温泉 [九州産業交通(産交バス)]

ボンネットバスが全滅に近くなった頃1976年現在、九州産業交通が九州では唯一ボンネットバスの保有があり熊本県の全域の各営業所に少数ながら存在し合計で20~30両の活躍があった。いすゞの他、その半数がトヨタであったが翌年1977年の年度末には全体で5両まで縮小され、トヨタも1両水俣営業所に生き残った。

1978年夏に全廃となり熊本市内でセレモニーも行われた。

写真は水俣市内から八代海をバックに湯の児温泉へ向かう有終の美のワンシーン。

知られていなかった同温泉も今では多くの観光客や当時客が訪れ訪れ、バス運行も本体の九州産業交通から産交バスが水俣市から委託され、「みなくるバス」と銘打って水俣市から委託運行されている。

当時同車が運行していた路線はこの湯の児温泉線の他、中屋敷線なども「みなくるバス」として存続している。