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10 北九州市交通局の電気バス

北九州市交通局では平成26年3月26日より電気バスの運行を開始した。

車両は韓国製で韓国内で組み立てているものの、車体は東レ製のカーボンファイバーを採用し車両の軽量化を計り、また三菱重工製の高性能Liイオン電池を使用し日本の技術が多く採用されている。この技術導入で航続距離80km(カタログ値)を達成している。

車両寸法は全長11.065m、幅2.495m、高さ3.475mで、重量は11,250kg。 定員は72名、最高速度は85kmとなっている。

現在運行している路線は、エコタウンセンターから戸畑駅までの約9kmを若松営業所8時11分発、戸畑駅8時45分着、戸畑駅8時50分発、エコタウンセンター着9時23分着の1往復、エコタウンセンター11時49分発、戸畑駅12時26分着、戸畑駅12時35分発、エコタウンセンター13時08分着の1往復の計4便であり、この路線を2台の車両で運行している。また運行は平日のみである。

この電気バスの運行はゼロエミッション交通システム推進の一環である。

平成26年10月までは、通常の電力により給電していたが、10月からは、エコタウンセンターに設置したメガソーラーシステムからの給電が開始され、平成27年4月からは、大型蓄電池の運用が始まり、最終的にゼロエミッションで安定的に電気バスの運行が可能になる。(村岡)

9 福岡オープントップバス

日野トラックシャーシにバスボディー架装

福岡市内の主要観光地を巡る日本初の国産オープントップバスが昨年から運行されている。

車両は日野のトラック「プロイフィア」の4軸低床車のシャーシをベースにバスボディーが架装されている。この専用車両は2台ありそれぞれアーバンレッドとマリンブルーに塗装されている。

「シーサイドももちコース」「博多街なかコース」「福岡きらめき夜景コース」の3コースがある。「シーサイドももちコース」はマリンブルーの車両で運行され1日4便、「博多街なかコース」はアーバンレッドの車両で運行され1日4便、「福岡きらめき夜景コース」は両タイプの車両で運行され1日2便となっている。

3月の末に「博多街なかコース」に乗車した。平日にも関わらず春休み中ということもあり36名の座席も満席であった。トラックシャーシであるが、総輪エアサスなので乗り心地は良好で、3.2mからの眺望はやはり圧巻である。3月ということでまだ寒い季節であったが防寒用に専用のロングコートを貸しており、また足元から温風が出ていて寒さはあまり感じなかった。

またこのバスはバスアナが乗車して観光案内を行うことも1つの特長となっている。 現在15名のバスアナが在籍しており、皆タレント・モデルで1人1人がオリジナルの観光案内を行う。私が乗車した便のバスアナの案内も大変上手であり、やはりラジオのDJをしているとのことであった。(村岡)

8 EVバス(ELEMO AKITA)

いすゞELGAmio 改造車

先日東京ビックサイトで開催されていたカーエレクトロニクスショーに、実車が展示されていた。この車両は「あきたEVバス実証コンソーシアム」という秋田県と技術支援企業・機関が協賛する組織によって作製された。

2012年の7月より緑ナンバーを取得して実証実験が行われており、また2013 年の8月からは秋田中央交通により営業運転も開始される予定である。

この車両は、いすゞELGAmioノンステップ車を改造して作製された。コストを抑えるため、主な改造はエンジンをモーターに載せ替えた程度で、クラッチ及びトランスミッションはそのまま使用されている。また外観や室内もそのままで定員も変わらない。

搭載されているバッテリーはリチウムイオン電池で、日産自動車のEV「リーフ」と同じものを用い、ここにもコスト削減の工夫が伺える。また屋根には太陽電池が搭載され充電を補う。

運転の方法はエンジン車とは多少違い、発進時はギアを入れ、クラッチは繋いだままアクセルを踏むことでスタートする。その後シフトアップする際はクラッチを踏んでギアを変えるのはエンジン車と同じである。しかしながらモーターの特性である低速トルクの太さを生かして3速固定の走行も可能である。満充電時の走行距離は36km, 最高速度は100kmとなっている。(村岡)

7 京王電鉄バス3列車

三菱 QRG-MS96VP

外観に派手さは無いが、3列車である。

マイナーチェンジでホイールベースが変わったから、乗り心地はかつてのエアロクイーンMの再来!?と思ったら、U-MS826Pのイメージでした。(初期車ほどではないけど。)外車(韓国車)にも攻め込まれているんだから、頼みますよ、三菱ふそうさん。(大澤)

6 『珍車』ノンステップバス

三菱ノンステップバス PKG-MP35UK改

三菱ふそうトラック・バスと日産ディーゼル(現UDトラックス)がバス事業で提携を開始した為ディーゼルノンステップバスはすべて日産ディーゼル製のエンジンMD92TJを積み西日本車体でボディーを架装していた。

その後ユーザーからの要望及び納期遅延から2009年4月より再び三菱ふそうトラック・バスにおいて生産することになった。

しかしながら2010年6月のポスト新長期規制対応によるモデルチェンジから搭載エンジンが6M60に替わり形式もLKG-MP37FKとなった。その為PKG-MP35UK改はわずか1年の短命となった。

この数少ない車両に乗車してみた。見た目はワンステップバスとあまり変わらないが左側の窓の位置が中ドアの前と後ろで高さが違うくらいである。

エンジン音はMD92TJ特有のキューンというターボ音は西日本車体製の車両と同じだが排気音は多少違う様に感じた。車内は車内高がワンステップ車と同じなので後部座席に座ってもノンステップ車特有の圧迫感がない。

今後もこのボディーは継承されるので外観での見分は難しいですが、さてエンジン音で違いがわかるでしょうか?(村岡)

5 「日本一」の、エアロエース

三菱BKG-MS96JP(宮崎交通)

三菱ふそうの新型観光バスとして2007年に登場した同車の、決定版ともいうべき仕様が、4月に登場したこの宮崎交通車だろう。定員29名の3列仕様高速車で、シート等もおそらく最新・最高のものを調達したと思われ、初めて目にするデザイン。

あえて革製シートを採用しなかったのも、一つの見識か。そして、何より清掃・整備のレベルの高さでは定評がある宮崎交通!・・・よって「日本一」の称号?を与えさせていただいた次第である。

ひとつだけ残念だったのは、高速走行時に後部で感じられた断続的なこもり音。個体差なのか、直6・直結冷房といった仕様上かは分からないけど、車内仕様が素晴らしいだけに、三菱ふそうさん、よろしくお願いします。(大澤)

4 去りゆく「隠れた名車」、エアロバス平屋根車

三菱P-MS725NA(しずてつジャストライン)

昭和61年生まれなら、人間だったら大学を出て社会人となる頃だが、この種のバスでは超長寿。日本では、当形式ももうここだけかも。
ハイデッカーが基本となった初代エアロバスでは、全高が低い「平屋根車」が設定されたものの、数は多くなかった。でも、当時「日本初」だった前輪独立懸架仕様もあり、低い全高と相まって峠攻めのパフォーマンス?はピカ一。
フルオートエアコン・角形ヘッドライト等も装備すれば、唯一の欠点であるタイヤハウスの存在を除き、今と比べても内装の質感の高さは抜群である。
今年でもう最後かもしれない、井川駅付近の桜を眺めて走る4/15(日)の同車。天寿を全うする前に、せめて「孫」にあたる次期モデルの姿くらいは拝ませてあげてみたいかと・・・。三菱ふそうさん、よろしくお願いします!(大澤)

3 青春メガドリーム

ネオプラン(ジェイアールバス関東、西日本ジェイアールバス)

全長15メートルのメガライナー。多客路線のつくば号にて活躍後、今度はJRバスのドル箱ドリーム号として運行。
乗車定員84名。従来車両は42名なので2倍の輸送力。青春メガドリーム号として運行初日の昼には、出発セレモニーと飲み物などのサービス付きの試乗会が実施された。
もちろん「人口密度」の高さやサスペンションの硬さ等々はあっても、リーズナブルな値段で乗れて、「外車」としての乗り心地をたっぷり味わいたい向きにはおすすめ・・・。(高橋)

2 三菱ふそうの「ニュー」エアロバス

三菱PJ-MS86JP(京王電鉄バス)

新型セレガ・ガーラの華々しさに隠れ、ひっそりと(?)V8から 直6エンジンにマイナーチェンジを行った、三菱エアロバス。正直、あまり期待しておらず、たまたま飛騨高山便で乗り合わせました。

が・・・・、実はとんでもないモンスターマシン。R158の平湯手前や、中央道の笹子トンネル手前等々、グイグイと登坂!

帰ってから諸元表を見直したら、低出力型の最大トルク1.620N・mでも、セレガ・ガーラ高出力タイプの1.618N・mを上回っていたんですね。(高出力型の1.810N・mは、旧ガーラ480PS車を上回りおそらく国内最高?)

欠点はV8サウンドが聞けないことくらいで、トップメーカーの意地を、見せつけられたような気がします。

余談ですが、京王さんも高速バス運行35周年(※)。中央道をはじめとする厳しい走行条件の中、ここまで大きな事故なくきた努力もまた特筆に値するものと、個人的には思っています・・・。 (大澤)


※.同社としては富士五湖線運行開始(中央道未開通)を起源とするようで、「50周年記念フォトコンテスト」を実施しました。(06.11.30まで)

1 話題の韓国製観光バス

韓国DAEWOO(大宇) BX212S(サンデン観光バス)

新型のアジア製輸入バスが、久々に上陸。
前回の日産ディーゼル車と違って、今度は純粋なアジアン・テイスト?だ。前輪車軸懸架だけど、たぶん一般のお客さんには分からないかなぁ。(^_^)/~
内装は、好みもあるけど、仕上げは少々「大味」な印象。それさえ気にしななければ、「廉価車」としてはオススメ。
隠れた実力として、リターダーが標準というのは国産を超えており、「雪道でも、このレバー一つで強力かつ確実な制動が可能です!」と自信を示す。
ディーラー担当者の弁に、一度は冬の運転席での試乗を希望・・・。(大澤)
(※.ぽると出版のバスツアーに参加させていただきました)