コラム」カテゴリーアーカイブ

31 晩秋のタ焼小焼

西東京バス (京王八王子駅ー夕焼小焼ー陣馬高原下)

京王八王子駅を出発したバスはターミナル左へ、東京のベッドタウンとあってか、多くのバスが出発しかつ多くのバスとすれ違う。もう一箇所のJR八王子駅も立派なターミナル。
陣馬街道を西へとバスは進んでいくが目の前には紅葉で染まった山々が迫ってくる。普段は都会の変哲のない路線バス。週末で晩秋となると車内はリュック背負ったハイカーでいっぱい。道幅は次第に狭くなりながら北浅川沿いに。
ます釣りを楽しむ人々を見ながら夕焼小焼に到着。童謡で有名にもなりバス停北側に夕焼け小焼けの碑が立つ。更に上り坂が急になって終点陣馬高原下到着。下車した乗客はそれぞれの目的地へ歩いていく。

この先は陣馬山、和田峠神奈川県境となるが峠下ったクライマックスは青い相模湖が広がる。夕焼け小焼け号、写真のボンネットバスは現在は運行していませんが、在来車両での運行で路線等は変更ありません。(高橋)

<2012年10月掲載>

30 のどかに牧場眺めて

観光バス (千葉県房総半島)神奈中観光(株)

季節問わず動物が草を食む姿はとてものどか。ここの牧場では、牛、馬、羊、豚等々、殆どのの動物にふれあう事が出来、季節問わず見られる風景。特に冬のない南房総は東京近辺から多くの観光バスが訪れる。アクアライン開通以来神奈川県からも多くの観光バスがやって来る。写真の車両は神奈川県の路線バス名門、神奈川中央交通のグループ会社、神奈中観光。
この場所は、九重駅からすぐで館山日東の路線バスも運行されるほか、高速バス、千葉行南総里見号、東京行なのはな号も頻繁に通る。

29 オープンデッキのバス乗って春風浴びよう

日の丸自動車興業(株)、(株)はとバス[東京都内定期観光]

今年の冬は長く、やっと春が来た、と言いたい人も多いだろう。そんな春にオープンデッキの二階建てバス乗って春風を味わおう。写真左側は、日の丸自動車興業のスカイバス、右側ははとバスのオー・ソラ・ミヨ。今やスカイツリーは東京の新名所。こんな場所は定期観光どうしがこうやって並ぶこともある。両方とも乗ってみての、’のりくらべ’もたのしいだろう。
警報など危険と判断される時以外は雨の日も冬の寒い時も夏の暑い時も運行は通年されているが、防寒、日焼け対策は自分で準備となる。見上げれば大空が広がる。樹木が手にとることも出来るが、運行中に席を立つことは厳禁となっている。
オープンデッキのバスは季節に関係なく運行されています。(高橋)

28 奈良の鹿をながめて

奈良交通 市内循環・JR奈良駅~近鉄奈良駅~春日大社表参道~JR奈良駅  

JR奈良駅を出発して近鉄奈良駅を経由、市内循環外回りに乗車して東へ。古都の古き家々をかすめて右折すると奈良公園。奈良のシンボル野生の鹿が付近一帯を気ままに歩き回っている。最寄のバス停は春日大社表参道。雄鹿には立派な角が生えているが秋は角切りのシーズン。ここまで伸ばした立派な角も危険防止のため切られてしまう。
奈良に時間がなくて訪れる人にはオススメのバス路線。運行本数も頻繁な同循環バスに乗って車窓を眺めるのもいいだろう。
鹿は草食動物なのでおとなしいように思われるが、時には危険な行動をとる場合がある。特に、出産期(5月~7月ごろ)や発情期(9月上旬~11月下旬)は、鹿たちの気が荒くなり、危険な行動をとることがるので注意。発情期が終わっても、角のある鹿には近づき過ぎないようご注意を。間違ってゴミを捨てるとそれを食べたりして病気になる鹿も数多いし、乱暴な行為は避けるように。臆病な動物なので近寄っても逃げていってしまうこともよくあること。シカにシカトされないように楽しんでもらいたい。(高橋)

27 夏も近づく、、、どこまでも続くお茶畑

しずてつジャストライン(株) 金谷駅~牧の原小学校~相良営業所  

東海道本線金谷駅。ロータリー左折すると左へ半円を描いて急坂を登る。今発車した金谷駅が眼下に小さく見え、その先は馬でも越せなかったのか穏やかに大井川が流れる。坂を登りきった右手にはお茶の全てが解るお茶の郷博物館がある。
車窓のあちらこちらに茶畑が見受けられるが、それが次第にあたり一面広がる。茶摘をする姿、畑の中には工場が、工場では蒸してもむ作業が煙突から漂う。その香りは車内にも届く。起伏のある道を降りても茶畑は広がり日本人であればこそ飲むお茶。毎日口にするだけあって畑もこんなに存在することが納得できる。
午後になれば下校の小学生も乗ってくる。車内は賑やかになり相良到着。終点相良営業所から徒歩5分で駿河湾に出る。松並木が続き遠浅の砂浜で夏は海水浴場で賑わう相良サンビーチである。(高橋)

26 まもなく収穫、東海のオレンジ薩捶峠(さったとうげ)

ジェイアール東海バス他 (東名高速線・東京~名古屋他)

東京名古屋を結ぶ東名高速、そこを走るバスは観光バスも高速路線も数々ある。
そして東名の眺める景色は数々あるが、かつての東海道をしのぶに至るかは如何に。
東海の代名詞、富士山。そして太平洋を望むには、ここ興津海岸沿いが3キロに及ぶ。
蒲原トンネル抜けて約3キロ、まもなく海岸線に出る。広がる太平洋の眺めは気持ち良いが、反対に山側に目を向けると晩秋から春先に向けて、色濃い緑の葉にさわやかなオレンジの実が生っていることに気が付く。
みかんのオレンジ色は東海道代表するカラーだ。
ここへ来るには旧東海道を歩くことになるが、最近流行しているウォーキングの人気コースのひとつだ。(高橋)

25 フルーツ街道。ラ・フランスの実のなる頃 10月

山交バス(株) 山交ビルー山形駅ー山寺駅ー芭蕉記念館前

山形県最大のバスターミナル、山交ビルを出発し山形駅、市役所と北上し馬見ヶ崎橋を渡る。9月には日本一大きな鍋を使った芋煮会が行われる会場、馬見が崎川。
国道13号線へ、一旦天童市に入り山形市との市境区間を東へ。30分ほど経つが家並みも途切れずニュータウンとは違い比較的古くからある住宅地を走る。
ようやく家並みも途切れ道の両側が果樹園の中を行く。夏の初めなら赤く美しい粒のさくらんぼの木。秋なら赤いりんご、そして全国どこでも見られるものではないだろう、緑の実がなるラ・フランス。ヘチマの実を思い出す姿だ。フルーツの香りにつつまれながら、山が迫ってくると山寺駅、そして終点芭蕉記念館前へ到着する。観光客も少なからず乗車しているが、山形でも有名な観光地、山寺へはこの路線バスを利用すると旅の思い出のヒトコマが増えるだろう。(高橋)

24 清流四万十川を行く  8月

(有)高南観光自動車 窪川駅ー野老野ー(長野渡沈下橋)ー大野見  

清流四万十川。増水で橋が流されないよう欄干のない四万十名物沈下橋。集落つなぐ生活路線のため沈下橋渡る路線が川の上流2箇所に存在する。暑さ厳しい夏に訪れたがカメラ構えてバスが来ること長時間待つ。
ガマンせず清流で泳いでみよう。冷たい水に足を浸せば小魚が散ってゆく。急流にもぐれば澄んだ水で向こう岸まで見通せる。但し急流なので流されないように要注意。
窪川駅出発して四万十川沿いに、田園地帯が広がりやがて険しい山々へと入り込む。狭隘かつ急カーブ急坂、そして切りとおしを過ぎると四万十川が広がり長野沈下橋を渡る。再び川沿いに、キャンプ場では子供たちが水遊びを楽しむ姿を見受けられ大野見役場終点となる。(高橋)
もう1箇所の沈下橋渡る路線は、土佐久礼駅ー大野見(久万秋沈下橋)ー萩中。子供たちが沈下橋から飛び込む姿が観光案内等で紹介されているがここは上流なので浅瀬のためバスとともにカメラに収めることは出来ない。

23 夏の湘南海岸  7月

江ノ電バス藤沢 (鎌倉駅-七里ガ浜-江ノ島海岸-辻堂駅)

鎌倉市の七里ガ浜から藤沢市を経て茅ヶ崎市の柳島海岸に至る神奈川県有数の海水浴場、湘南海岸。
写真の場所は東より、鎌倉駅より辻堂駅行きに乗車して七里ガ浜バス停付近。国道134号線が海岸線を走り、前方には江ノ島と富士山が現れる。サーフィンの好ポイントであるほか、シラスの漁が盛んで、水平線の向こうで漁船が行きかう。
歌で歌われた、「真白き富士の嶺」の碑があり、抱き合う2人の子供が安全祈り、遊泳楽しむ人々を見つめている。(高橋)

22 尾瀬水芭蕉  6月

関越交通(上毛高原駅-沼田駅-吹割の滝-大清水)

夏が来れば思い出す、、、
尾瀬といえば水芭蕉、一生に一度は訪れたい場所のひとつだろう。
写真の場所は、尾瀬沼へのアプローチのひとつ、群馬側からの玄関口の終点、大清水。当バス停周辺だ。
尾瀬を歩くには体力と健康管理が必要。自信のない人や年配者には、ここ大清水は手軽に水芭蕉に触れ合うことの出来る場所。
新幹線上毛高原駅からバスで2時間。在来線だと水上駅から1時間半。この季節、沿線は八重桜満開、左手に上越国境の残雪の美しい山々を見ながら若葉色の新緑に囲まれた飽きのこない長時間の路線バスのバス旅。
終点で降りれば、地下水で冷やしたビール、岩魚の炭火焼、山菜天ぷら等など、疲れた後の楽しみも大きい。(高橋)
(東京からの直通高速バスもあるが季節運行。尾瀬沼山開きと同時に運行開始。この大清水界隈の水芭蕉季節には残念ながら運行はされない。)