
奈良交通
女人高野の別名で知られ国宝の五重塔を持つ室生寺(宇陀市)、険しい斜面に立ち、春は牡丹が秋は紅葉が美しく本堂が国宝となっている長谷寺(桜井市)。奈良東部を代表するこの2つの寺院、距離はそう離れていないものの公共交通での連絡は余り便利ではない。
県内ほぼ全域を営業エリアとする奈良交通は、季節ごとに観光客の流動に合わせ臨機応変に臨時バスを運行している。この室生寺~長谷寺間も春の牡丹の季節と秋の紅葉シーズンの土曜・休日に両寺を45分で結ぶ直行バスが設定されている。かつては大型観光車が使用されたこともあったが、今秋の運行には中型観光バスが使用された。乗場には行先の書かれた専用のポールも用意されていた。運賃を支払う際に、下車後の寺院で使用出来る拝観料の割引券も貰える。
臨時路線だが、他の路線同様にIC乗車券Ci-CaやPiTaPaなども使用出来る。車載器が搭載されていないので、室生寺側の停留所に待機している一般路線車の機器を使用して収受していた。2012.11.24室生寺にて。(福本)