8 EVバス(ELEMO AKITA)

いすゞELGAmio 改造車

先日東京ビックサイトで開催されていたカーエレクトロニクスショーに、実車が展示されていた。この車両は「あきたEVバス実証コンソーシアム」という秋田県と技術支援企業・機関が協賛する組織によって作製された。

2012年の7月より緑ナンバーを取得して実証実験が行われており、また2013 年の8月からは秋田中央交通により営業運転も開始される予定である。

この車両は、いすゞELGAmioノンステップ車を改造して作製された。コストを抑えるため、主な改造はエンジンをモーターに載せ替えた程度で、クラッチ及びトランスミッションはそのまま使用されている。また外観や室内もそのままで定員も変わらない。

搭載されているバッテリーはリチウムイオン電池で、日産自動車のEV「リーフ」と同じものを用い、ここにもコスト削減の工夫が伺える。また屋根には太陽電池が搭載され充電を補う。

運転の方法はエンジン車とは多少違い、発進時はギアを入れ、クラッチは繋いだままアクセルを踏むことでスタートする。その後シフトアップする際はクラッチを踏んでギアを変えるのはエンジン車と同じである。しかしながらモーターの特性である低速トルクの太さを生かして3速固定の走行も可能である。満充電時の走行距離は36km, 最高速度は100kmとなっている。(村岡)